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金利に敏感になって有利な金利タイプを選択~購入後も支払い負担は軽減できる~

金利に敏感になって有利な金利タイプを選択

全期間固定金利型のローンを組んでいる人なら、そのまま何もしなければ完済まで返済負担が変わることはありません。しかし、変動金利や期間選択型固定金利で始めた人の場合、その後の金利タイプの選択いかんで返済負担が多くもなれば少なくもなります。

金利タイプを選択するために

金利タイプの選択、すなわち変動金利にするか固定金利にするか、固定の場合、短期の固定にするか長期の固定にするか、その決定を悔いのないように下すためには、経済の動きに関心を持っておく必要があります。経済の動きに関心を持てば、住宅ローンの返済額を左右する金利の動きも見えてきます。

また、ローンの金利が決まる仕組みも知っておく必要があります。金利の動きと金利決定の仕組みを理解していれば、金利タイプを選ぶときに有利な選択をしやすくなります。状況によっては「借り換え」という選択肢も出てくるかもしれません。

変動金利の場合

ローン金利が決まる仕組みですが、変動金利の場合は「短期プライムレート」にほぼ連動します。「短期プライムレート」とは、銀行が優良会社に1年未満の短期で融資する金利です。変動金利の利率は半年ごとに見直しがあり、4月1日および10月1日時点での短期プライムレートに連動する形で新しい利率が決まります。4月改定の新利率は7月の約定返済分から、10月改定の新利率は翌年1月の約定返済分から適用されます。

固定金利の場合

一方、固定金利の場合は、固定期間の長さによっても異なりますが、基本的に長期金利の動きにほぼ連動します。ひと口に長期金利といってもわかりづらいですが、一般的な指標となっているのは新たに発行される期間10年の国債(新発10年物国債)の利回りです。

この利回りは債券市場での毎日の取引によって変動し、国債が買われて国債価格が高くなれば利回りは下がり、逆に国債が売られて国債価格が下がれば利回りは上昇する関係にあります。長期金利は様々な要因によって変動しますが、一般的に、景気が上向けば金利も上昇し、景気が悪くなれば金利は低下します。なお、期間3~5年の固定金利の場合、期間3~5年の中期国債の利回りにほぼ連動することが多くなっています。

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