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コンクリート打ちっぱなし物件のメリット・デメリット

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デザイナーズマンションなどによく見られる、コンクリート打ちっぱなし物件。都会的でオシャレなので、若い人を中心に人気がある物件です。しかし意外とコンクリート打ちっぱなし物件に住んでいる人は少ないのではないでしょうか?実際のところ、コンクリート打ちっぱなし物件の住み心地は住んだことのある人しかわかりませんよね。いくらオシャレでも、快適に生活できないのでは意味がありません。そこで今回は、コンクリート打ちっぱなし物件のメリット・デメリットについてまとめてみました。

人気なのにはワケがある!コンクリート打ちっぱなしのメリット

コンクリート打ちっぱなしと聞くと、多くの人が「オシャレ!」というイメージを持つのではないでしょうか。デザイナーズマンションなどではよく使われていますし、物件検索サイトの条件検索では、コンクリート打ちっぱなし物件を検索するためのチェックボックスもあり、その人気の高さが伺えます。見た目のオシャレさだけでなく、木造・鉄筋コンクリートの建物と比べると、嬉しいメリットがあるようです。

防音性が高い

その名の通り、分厚いコンクリート構造となっているので、防音性は非常に優れています。サッシもしっかりとしたものであれば尚いいでしょう。木造構造なら、近隣の部屋との生活音が響くのはある程度仕方ありませんが、コンクリート打ちっぱなしなら、騒音トラブルにはなりにくいでしょう。コンクリート打ちっぱなしの物件では、ペット可や楽器可といった部屋が多いのもそのためです。

内装が無いので、空間が広く使える

木造や鉄筋コンクリートのように柱で支える構造とは違い、コンクリートの壁面で支えるようになっていますし、内装の厚みが無いので、広さを最大限に活かすことが出来ます。支柱が邪魔になる、といったことが無いのも魅力です。

退去時の壁紙交換が不要

壁紙が無いので、退去時に壁紙交換などをする必要がありません。原状回復費用は意外と取られることが多いので、そういった点では気を使うことはなくなりますね。コンクリートは頑丈なので、傷も付きにくいです。

地震に強い

重量感のある構造ですから、木造や鉄筋コンクリートに比べると地震に強いと言えます。地震大国の日本では安心の造りです。しかし、地盤が弱ければ意味はありませんので、不動産屋などに確認しておきましょう。

耐火性が高い

炎

コンクリートは不燃性です。高い温度の炎にさらされても、強度も落ちません。そのため、仮に近隣の部屋で火災が発生しても、もらい火による火災の可能性は極めて低いでしょう。

コンクリート打ちっぱなし物件のここが落とし穴

メリットもあれば、もちろんデメリットもあります。良い面だけクローズアップされがちですが、デメリットについても理解しておきましょう。実際に住んでみないとわからない点なども含めてご紹介します。

汚れが目立つ

雨染み、カビなどの汚れが目立つのも、コンクリートの特性です。壁紙交換は不要ですが、綺麗な状態を保つには定期的なメンテナンスが必要となります。築年数が古い建物の場合は、下見の際に汚れが無いかチェックしておきましょう。

湿気が溜まりやすい

結露

コンクリートはセメントと水を合わせて硬化させています。建設してから2~5年ほどは、硬化に使った水の余剰分がゆっくりと抜けています。築年数が浅い場合は特に湿気が溜まりやすいので、結露・カビが生えやすいので注意が必要です。

熱伝導率が高い

夏の暑い日、コンクリートに手を当てるとヤケドしそうなくらい熱くなりますよね。コンクリートは外気の熱を室内に伝える率が高いので、夏は暑く、冬は寒い家になりやすいです。冷暖房を入れても、効きが悪かったりするので、電気代もかかります。しかし、外壁に外断熱または室内側に断熱材を使用することによって、熱伝導率を低くすることも可能です。

防水性が低い

築年数が古い場合などは特に、雨染みなどが無いか入居前に必ず確認しておきましょう。一般的な建物に比べると、長年の雨が染み入ってくることもあるようです。前述したとおり、湿気も溜まりやすいので、そうなってしまうとカビも発生し、悪循環です。

家賃が高め

コンクリート打ちっぱなし物件は、相場とされている家賃より高めの傾向にあるようです。デザイン重視の間取りになっていることが多いので、実際に生活することをしっかり考えてからお部屋を決めましょうね。

メリット・デメリットをしっかり理解してから契約を

女性

コンクリート打ちっぱなし物件はまだ物珍しく、木造・鉄筋コンクリート構造に比べると物件数も少ないです。実際に住んでいる人の数も絶対的に少ないので、デメリットについて触れられる機会は少ないですよね。部屋を決めるときには、敷金・礼金・仲介手数料など、数十万円と費用がかかります。契約してから失敗に気付いても、すぐ解約というわけにもいきませんし、トラブルになってしまいます。コンクリート打ちっぱなし物件に限ったことではありませんが、建物の構造をしっかり理解して、納得した上で契約するようにしましょう。

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