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マイホームローン=現在の家賃では途中で苦しくなるかも。取得後にかかる維持費は年間50万以上

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マイホームを取得するときにはローンを利用する場合がほとんどです。頭金として貯めた初期費用と自宅の購入費の一部を差し引いた金額でローンを組むと思いますが、その時に「毎月支払う家賃程度なら払える。」そんな考えでローンを組むと新生活にゆとりがなくなる場合があります。

今回はマイホーム取得後に発生する維持費についてご説明します。

マンション・戸建て両方にかかるランニングコスト

固定資産税・都市計画税

さて、マイホームは資産になるので毎年4-5月に納税通知が届き一括払いか4回に分けて納付します。都市計画税は一定以上の人口がいる市街地に建つ住宅に課税されます。マイホームを検討中の方で税金のランニングコストを少しでも下げたい方は取得予定の住宅が市街化区域(都市計画税がかかる)かどうか調べるといいですよ!

固定資産税の額は課税標準額x税率1.4%
都市計画税は課税標準額x税率0.3%(都市によって違います)

様々な優遇があり、広さや場所によっても変わってきますので一概に〇円とは言えませんがざっくりとした計算でいうと土地の場合、課税標準額は取得額の7割程度といわれています。

また、新築建物は当初3年(優良住宅で5年)半額に軽減されるため4年目以降のほうが高くなることもあります。マイホーム購入検討を始めたら固定資産税がいくらになるのかは必ず試算してください。ほとんどの方が決して安くない税金を納めることになります。

団体信用生命保険・火災、地震保険・家財保険

画像1団信

住宅ローンを組むときには金融機関から団体信用生命保険(通称「団信(だんしん)」)に加入することが条件になります。これは、返済期間中に債務者が死亡したり、高度の障害を負ってしまった場合に生命保険が住宅ローンを払ってくれるというもの。ローン残額によって生命保険料は毎年計算されます。目安としてローン残高1000万円当たり3万6千円程度必要です。その他、火災保険、家財保険も火災や地震に備えてかけることが多いですね。

内装リフォーム費用

キッチン周り(ガスコンロやIHヒータ)、給湯関係はメンテナンスや買い替えが必要になります。またライフスタイルに合わせて部屋のレイアウト変更が必要な場合もあります。

マンションにかかるランニングコスト

修繕費積立金

画像2修繕費

マンション入居の場合、修繕費積立金(管理費と一緒に集金される場合が多い)が必要になります。入居時に一時金として数十万円、毎月2‐3万円が必要になることはご存知の方も多いと思いますが、そのほかに「大規模修繕費」が必要なことを忘れてはいけません。マンションの修繕は15年から20年に一度行われますが、実際に修繕を行う時に積立金で足りない部分をマンションの居住者で頭割りにして請求されます。平均的な費用で100万~150万円といわれています。

戸建にかかるランニングコスト

外回りリフォーム費用

戸建て住宅は外壁や屋根のメンテナンスが必要です。一般的にウレタン塗装の外壁は10年ごとに塗替え(新築建売の場合ほとんどがウレタン塗装)が必要です。塗り替えるときに費用を抑えるなら同じウレタン塗装にすると足場工事も込みで100万円程度といわれています。耐久年数の長い、光触媒、フッ素の塗料を使うと150万円から200万円程度かかります。

また、屋根はスレート瓦の場合10年で塗替え(20-25年で葺き替え)、セメント瓦では15年で塗替え(30-40年で葺き替え)。塗替えの相場は足場込みで50万円程度、外壁塗装と同時に行う方が多いようです。

その他想定される出費

水道光熱費アップ

画像3水光費

賃貸からマイホームを購入する場合、家の広さを大きくする場合がほとんどです。部屋数も増え、お風呂もちょっと大きなサイズ、キッチンが大きくなったことで冷蔵庫がサイズアップ、部屋が増えることでエアコンの増設、床暖房、風呂乾燥機等の増設etc…。便利で快適な暮らしが実現できるのは嬉しいのですが、確実に増える水道光熱費…人によっては約2倍になったという方もいらっしゃるほどです。

自動車購入

都市部の賃貸から予算を考えて少し郊外にマイホームを建てる人も多いですよね。すると日々の買い物の足として自動車が必要になることもあります。通勤費は会社が負担してくれますが、車の購入費用、自動車関連費用は当然個人負担です。自動車のランニングコストは普通自動車で自動車税、駐車場代、ガソリン代、任意保険、車検などで最低でも年間20~35万円(差額は主に駐車場代・ガソリン代)が必要です。(車両代別)

軽自動車の場合はざっくり計算で半分といわれますがそれでも増額には変わりありません。

ローンで無理はしない代わりに「貯蓄」&「繰り上げ返済」

画像4貯蓄

ローンを払いはじめて出た「ゆとり」は使うのではなく「貯蓄」が大切です。住宅ローンは金額が大きいので利息も高い!3,000万円、30年ローン金利3%だと、返済合計は4,500万以上になります。この負担を少しでも減らすためにはゆとり分を貯蓄に回し、ある程度たまったら繰り上げ返済に充当することです。繰り上げ返済は「期間短縮」にすれば返済した金額丸ごと元金が減るためローン残額が多いほどその後の効果が高くなります。ローンが払えなくなってしまうとマイホームを手放す事態にも追い込まれます。ランニングコストを計算したうえで生活を見据えた住宅ローンを組むことが大切です。

まとめ・マイホームの年間ランニングコストは?

これまでに説明してきた費用を足していくと年間の維持費は戸建てで50万円、マンションでは80万円かかることになります。月にすると4万円以上7万円弱になるんですね。家賃+4万円を毎月払えるならばそれもいいのですが「こんなはずじゃなかった!」という事にならないようにしたいですね。

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