一人暮らしでもペットが飼いたい~うさぎ編~
一人暮らしでも飼いやすく、年々人気上昇中のうさぎ。犬や猫のように毎年のワクチン注射や予防薬を飲ませる必要もありません。大きな声で鳴かないので飼いやすいという特徴があります。耳が大きくて大人しい、フワフワ・・・などというざっくりとした印象は多くの人が持っていると思いますが、うさぎの習性や特徴は意外と知られていません。ペットショップで出会って可愛かったから、などという衝動的な理由で飼わず、どんな動物なのかしっかり理解した上で飼うかどうか決めましょう。
もくじ
うさぎってどんな動物?
うさぎは言わずと知れた草食動物。野生では外敵から身を守る為に、危険察知能力、逃げる能力に優れています。大きく発達した耳と後ろ足を持っており、大きな音に驚きやすいデリケートな生き物です。性格に個体差があるので一概には言えませんが、愛情を持って接すれば懐きますし、飼い主以外の知らない人には近づかないという一面もあります。
ペット可の物件であること
基本的にはペット可の物件に住んでいることが飼育の条件となります。しかし、ペット可としている物件は、多くは犬や猫のことを指しているので、大家さんによってはペット不可物件でも「小動物なら良いよ」と言ってくれる人もいるようです。ペット不可物件に住んでいるなら、飼う前に必ず管理会社や大家さんに確認しましょう。
うさぎは長生き
うさぎの平均寿命は8~12年と言われています。犬や猫とさほど寿命は変わらないので、長い目で見て一緒に暮らしていけるかどうかを考えましょう。ストレスを受けやすい動物なので、犬や猫などと一緒に飼う可能性があるなら、うさぎが安心して過ごせるスペースが確保出来るのか等も考慮する必要があります。
毎月の費用
ペットシーツやトイレの砂、ペレットや牧草などのエサ代で、月に1,000~2,000円程が目安です。健康であれば病院にかかることはありませんが、年に1~2回ほど健康診断に行くと病気の早期発見が出来て良いですね。また、高い所から転落したり、抱っこしていて落としたりしてしまうと骨折してしまうことがあり、病気や怪我をすると病院代がかかります。
意外に音が気になることも
勘違いされがちですが、うさぎは全く鳴かない動物ではありません。基本的には鳴き声をあげることはありませんが、怒った時などは「ブー」と小さく鳴くことがありますし、ストレスが溜まったりケージの外に出たい時などの要求をする時、両後ろ足を思いっきり床に叩き付ける行動を取ります。「ダン!」と大きい音がするので、ストレスを溜めさせないことが大切です。また、木や堅いものを齧る習性があるので、ケージの中のすのこや木を齧る音も響くことがあります。
うさぎ自体は臭くない
個体差はあるものの、うさぎは体臭がほとんどありません。自分で毛繕いをしますし、ウンチもコロコロなのできちんと掃除をしてあげれば極端に臭うことは少ないでしょう。おしっこは独特なアンモニア臭がしますが、トイレを覚えるので掃除も楽です。
お手入れについて
うさぎは春・秋の換毛期にはごっそりと毛が抜けます。その時期はなるべくブラッシングをしてあげましょう。うさぎの毛は細くて舞い散りやすいので、コロコロや掃除機がけが必須となります。
1日1回はケージの外に出してあげる
忙しくても1日1回はケージの外に出してあげたいですね。1日中ケージの中にいてはストレスが溜まってしまいますし、運動不足にもなります。手から果物や野菜などのおやつをあげたり、撫でてあげるなどのコミュニケーションを取れば、徐々に懐いてくるので遊んであげたいですね。齧ることでストレスを解消したり、伸び続ける歯を削るために齧ることは必要なのですが、目を離した隙に室内の柱や電気コードと齧って、部屋を傷つけたり、感電してしまうこともあります。学習する動物ではありますが、しつけは難しいので目の届く範囲で遊ばせましょう。
晴れた日には公園でお散歩も
うさぎ用のハーネスやリードも売られているので、公園などに連れていくことも出来ます。犬の散歩とは違い、うさぎは自由に歩くので、道路ではキャリーに入れて目的地まで連れていき、公園などの安全な場所で出してあげましょう。
ほどよい距離感のパートナー
うさぎはそのフワフワの触り心地と可愛らしい仕草で私たちを癒してくれます。撫でているとそのまま寝てしまったり、リラックスしてくれたり、うさぎとの間に信頼関係を築くことも可能です。過度にベタベタしない関係を望む人にはピッタリですね。動物を飼うことはお世話がつきもの。比較的飼いやすいとは言っても、どの動物もお世話は大変です。うさぎという動物をしっかり理解して、考えてから飼育しましょう。