「座敷わらしが走り回る賃貸マンション」~こんな訳あり物件に住んでました~
訳あり物件の体験談
- 体験者
- 埼玉県在住
- 女性
- 30代
- Q その物件の所在地はどこですか?
- 栃木県大田原市です。
- その物件に住み始めたのはいつごろですか?
- 2008年春ごろから3年間住んでいました。
- 家賃は相場と比べてどのくらい違いましたか?
- 相場より一万円くらい安かったですね。
- 住む前にこの物件が訳あり物件だと知っていましたか?
- こちらの物件を借りる際に、この物件は近くの総合病院の実習や研修で来ている人、移動しながら道路工事をしている作業員の方が多いため、人の出入りが激しく、月単位で住民が変わるので、常にバタバタしている物件だと知らされていました。
- 何故訳あり物件と知っていて住んだのですか?
- お家賃が他より安かった事と、主人が通勤するに便利な場所だという事と、子供の幼稚園や小学校が近くにあったため、契約しました。
- その物件が訳あり物件になった理由は何ですか?
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我が家は人の出入りが多いことや、住民がコロコロ変わるということは特に問題に感じていませんでしたが、住民の中には我が家と同じような家族の方が3世帯暮らしていたので、自然と親しくなりましたが、先に住んでいた方から、このマンションは夜中になると廊下をパタパタパタと子供が走り回るのよ~と、聞かされました。
その子供の存在はどうやら座敷わらしだと言う事で、その話を聞いてからはめちゃめちゃ怖くなってしまいました。 - あなたがその物件で体験した出来事を教えて下さい
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その物件は四回建てのエレベーターがない、築12年の賃貸型のマンションでした(間取りは全て2DK)横に長い形の建物で、一回には8世帯住めるようになっていたので、全部で32部屋ありました。
オートロックはないので、誰でも入ってこられるようなタイプのマンションでしたが、周りにはお店などがないので、あえて知らない人が入ってくるような感じの場所にはなかったため、人の出入りは激しいものの、夜間はひっそりしたマンションでした。
そんな中、古くから住んでいる住民の方に夜中になると玄関の前の廊下を子供が走り回るという話を聞いてからは、夜になるとその話を毎日思い出しましたし、寝る時も耳をすます癖がついてしまいました。
しかし、夜遅くまで起きているタイプの私ですが、そんな足音は一度も聞かないまま半年間が過ぎていきました。座敷わらしが出る!そんな話もすっかり忘れかけたある晩、翌日の子供のお弁当の材料が足りない事に気がついて、子供と主人が寝た後に車を出してコンビ二へ走りました。コンビ二では立ち読みなどをしてしまったため、30分以上が過ぎて自宅の駐車場に到着して二階にある我が家の部屋に入りました。
ドアを閉めた途端に玄関前を誰かがパタパタパタと走ってきました。
え~~~。
私の他には駐車場にも玄関ホールにも誰もいなかったのに、いったい誰・・・
と、同時ににすぐに座敷わらしの話を思い出しました。ドアをすぐに開けて確認してみれば良かったのですが、正直その時はそんな勇気はなくて、ドアの前で固まってしまいました。
階段は片方にしかついていないので、パタパタパタと走り去った人はいったいどこへ消えてしまったのでしょう?(ドアの開く音は全く聞こえませんでした)とうとう座敷わらしの足音を聞いてしまった私・・・
これが私の訳あり物件での体験です。そして、その話にはまだ続きがあります。
そのマンションでは座敷わらしの足音を聞いた人は必ず幸福が訪れると言われていて、実際足音を聞いた方は子宝に恵まれたとか、本社勤務になったとか、宝くじが当たったとか、子供さんが有名校に合格したなど、12年間で大勢の方が幸せになったそうです。私には特に変化はありせんでしたが、その一カ月後に主人が本社のチーフに抜擢されて、東京へ引越しをする事になったのです。
それも一種の幸福かな?と思っています。 - 最後に、今後この訳あり物件に住む方へのメッセージをお願いします
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訳あり物件に住む事になってしまった皆さん、常に良いイメージを持ってプラスでいきましょう。
長い人生一度くらいは訳あり物件に住んだっていいじゃ~ありませんか!
話のネタになるかも?しれませんよ。