大掃除をするなら春がおススメ!忙しくてもぜひやってほしい「窓」のお掃除
もくじ
大掃除の歴史
日本に大掃除が定着したのは江戸時代です。寺社で年末に「煤払い(すすはらい)」を行ったのが庶民に広まりました。煤払いとは、普段手入れをしない高いところなども含め隅々までホコリ、チリを落としてきれいにしました。年末に行うのは信念に神様をおうちにお迎えする準備のためです。江戸時代の煤払いは12月13日はお正月の準備を始める「事始め」の日にちなんでいます。お正月準備の他に、商家などでは奉公人にお正月休みを取らせるために、ちょっと早めに彼らにお手伝いをしてもらいたい思いもあったようです。
春明がお掃除に適している理由
さて、今回おススメしているのが春と秋の大掃除です。
これにはきちんと訳があります。
●乾燥している
●体を動かしてもストレスにならない気候
であることです。
乾燥していると?
さて、家をお手入れするときに大切なポイントの一つがカビ対策です。乾燥している時期に窓を開けて掃除をすると湿気を逃がすことができます。窓を閉めたままの掃除ではぬれぞうきんでのお掃除でホコリを取ってもその湿気がおうちにこもってしまいます。普段のお掃除はそれでもいいですが、カビ退治をすることを考えると、乾燥の時期がいいですよね!
寒さを我慢しなくていい!
年末の大掃除では最高気温も10度程度です。冬場も空気は乾燥していますが、この寒さでお掃除をするのはちょっと大変です。そして、油汚れなどは寒くなると硬くなります。お湯を使ってのお掃除も可能ですが、汚れの落ちやすさの面でも温かい季節のお掃除は効率的なのです。
春のお掃除ポイント「窓」のお掃除
さて、お掃除なんてやればやるだけきれいになるので全部やるのがいいのでしょうが、お掃除好き以外の人にはあまり楽しい作業とは言えませんよね。そこで、ここだけ!「まど」とその周辺をきれいにしましょう。
その1.カーテンを洗濯してみよう
カーテンは思った以上に汚れています。また、布製品には匂いが吸着しています。季節ごとにカーテンを変える場合は掛け替えて、天気のいい日におせんたくをすればいいですね。また、ほとんどのご家庭ではカーテンは年中同じものを使っていると思います。その場合は、天気のいい休日を選んで朝一でお洗濯、そのままカーテンレールにかけなおして窓を開けておきます。お天気のいい日でしたら半日程度で乾きます。
ただし、カーテンの中では家庭での洗濯ができないものもありますので、洗濯表示の確認はしておいてくださいね!
その2.窓の内側を拭く
窓の内側を拭くときには新聞紙を使うといいですよ。
新聞紙のインクに使われる油分が窓ガラスをピカピカにしてくれます。
お掃除手順
1. 丸めて水にぬらした新聞紙で汚れを取る(きつい汚れは洗剤を少し使う)
2. 丸めた新聞紙(乾いた状態)で乾拭きをする
これで、多少の汚れ程度の窓でしたら十分にきれいになります。一部にこびりついた汚れがある場合は洗剤液をしみこませた雑巾で特定の汚れを取った後に新聞紙窓ふきをしてください。新聞紙は汚れたらすぐに交換、次々に捨てるだけですので雑巾を洗う手間もありません。
その3.窓の外側掃除<ベランダの掃き出し窓・手が届く窓>
手が届く窓のお掃除は雑巾よりもスキージーが便利です。スキージーとは車のワイパーゴムのようなゴム材に取っ手が付いた形状の掃除道具です。ホームセンターや、小さい物であれば百均でも販売されています。きつい汚れを洗剤で処理した後に、窓全体を水で濡らします。上から順番にスキージーで水分をこそいでいくときれいになりますよ!
その4.窓の外側<手が届かない場合>
2階の居室の窓は手が届かないのでお掃除しにくいですよね。そこで「両面ガラスクリーナー」をお使いいただくと安全に窓ふきができます。強力磁石が土台に仕込んであり、2枚の土台で窓ガラスを挟みます。内側のクリーナーを動かすと外も同じように動いてくれ、窓を拭くことができます。こちらもホームセンターや、ネット通販で販売されていますが、二重ガラスの場合(一つのサッシ、2枚のガラスで空気層を作るタイプ)には使用できません。その場合はスキージーに延長棒が付いたものを使ったお掃除で対応してください。
その5.網戸
網戸には春先に花粉がいっぱい付着しています。このまま、夏場に窓を開けると花粉の季節でもないのに部屋に網戸についた花粉が舞い込んでくることも…。これをお掃除でふき取っておきましょう。
お掃除手順
1. 窓の内側に新聞紙を当てる(不安ならテープでちょっと固定)外側から網戸に掃除機をかける
2. 余裕があれば網戸を挟むように濡れ雑巾2枚を使って水拭きする
窓を開けて風を感じよう
5月から梅雨に入るまでは窓を開けて過ごすと気持ちいい時期ですね。住宅事情によってはなかなか窓を開けることに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、もしも状況が許されるならできるだけ、おうちに新鮮な空気を取り入れるために思い切って窓を開けて過ごしてみましょう!そのためには空気の出入り口である窓がきれいになっていると気持ちも違ってきますよね。
春の休日を使って窓周りの大掃除をぜひ実行してみてください。