家みつ

生命保険を見直す~購入後も支払い負担は軽減できる~

生命保険を見直す
ここまでは、借り入れた住宅ローンの金利や返済期間など融資条件を変えることで、金利負担を軽減させる方法をみてきました。ローンの条件変更以外でも、マイホーム購入後の家計全体としての支払い負担を軽くする手段があります。生命保険の見直しです。

団信

民間金融機関の住宅ローンを利用する際には「団信(団体信用生命保険)」に強制的に加入させられます。保険料は金利の中にあらかじめ含まれているので、別途支払う必要はありません。住宅金融支援機構と民間金融機関の提携による「フラット35」では強制加入ではありませんが、ほとんどの人が万一のリスク回避のため任意加入しています。

家を買うと、生命保険代わりになる

「団信」は、住宅ローンを借りている人が万一、死亡したり、高度障害となった場合でも、生命保険会社が代わりに残額を支払ってくれる保険システムです。残された家族はローンを支払うことなく、安心して住み続けることができます。売ったり、貸したりするのも自由です。不動産投資の世界で「家を買うと、生命保険代わりになる」と言われるのは、このためです。

家を買って「団信」に入ることで、万一のとき、家族に家を残すことができます。家を残せる分、死亡時のリスクが減ることになり、現在契約している生命保険の死亡保障を減らすことができるようになるわけです。

団信に入っていれば、ダブルでおトク

たとえば、所帯主が死亡した後、残された家族の生活費が月30万円、うち住居費に10万円かかると仮定すると、家を買って「団信」に入っていれば、維持費を別にすれば住居費の10万円は必要なくなり、月10万円、年間で120万円、20年なら2400万円の生活費軽減となります。この分、生命保険の死亡保障を減らせる計算になります。生命保険料が下がった分を繰り上げ返済の原資に回すと、金利負担減の効果も生まれ、ダブルでおトクとなります。

疾病保障付き団信

また、最近の「団信」には「がん保障付き」「7大疾病保障付き」など「疾病保障付き団信」もあります。これは、所定の疾病にかかって仕事ができなくなったときにも、保険でローンの残額を支払ってくれるものです。必要な保険料はローンの金利に0.2~0.3%上乗せする形となります。疾病保障付きを選択する場合も、現在加入している生命保険や医療保険などと保障が重複したり、過剰な保障にならないよう、十分注意して検討する必要があります。

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