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「親子リレー返済」と「親子ペアローン」~資金計画の前に知っておきたい住宅ローン知識~

「親子リレー返済」と「親子ペアローン」

親子リレー返済

親子リレー返済は「承継償還制度」とも言われるもので、親が借りた住宅ローンを将来的に子どもが引き継いで返済していく制度です。この制度のメリットは、親がリタイアした後を子どもがサポートできることで、具体的には、

  1. 70歳以上でも「フラット35」を申し込める(通常は70歳未満)
  2. 借入期間も後継者の申し込み時の年齢を基に設定できる

という点です。たとえば、本人の年齢がいくつであろうと、仮に後継者となる子どもが45歳以下であれば最長の35年間の借入期間にすることができます(80歳-45歳=35年)。

「後継者」の要件としては、

  1. 申し込み本人の直系卑属(子、孫)またはその配偶者で定期的収入があること
  2. 借り入れ申し込み時の年齢が70歳未満
  3. 連帯債務者になることができる

以上3点をすべて満たすことで、必ずしも親と同居している必要はありません。また、本人と後継者の間の負担割合や返済を引き継ぐ時期については自由に決めることができます。

親子ペアローン

高齢の親を子どもがサポートできるローンとして、民間金融機関では「親子ペアローン」と呼ばれるサービスを提供しているところがあります。これは3000万円の借り入れが必要な場合、たとえば親が1000万円、子どもが2000万円をそれぞれ申し込み本人となって借り、お互いに連帯保証人となるものです。金融機関によって名称や融資条件が異なりますが、りそな銀行では現在同居しているか、または将来同居を予定している親子を対象に、「りそな住宅ローン・親子2世代型」という名称で扱っています。

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