ミニマリストにあこがれる?お部屋とインテリアの関係について考えてみよう
最低限の物しか持たないというライフスタイルを貫く人を「ミニマリスト」といいます。20代の独身男性を中心に多くの人が「持たない暮らし」を実践しています。おしゃれなミニマリストさんたちは、自分たちの部屋の様子をSNSで発信したりブログで日々の事をつづって、メリットを紹介しています。このライフスタイルについてのメリットとインテリアが生活にもたらすメリット、また新しいお部屋の使い方「マルチルーム」についてご紹介します。物のある暮らしとない暮らし、あなたはどちらが好きですか?
もくじ
物を必要としないライフスタイル「ミニマリスト」
ミニマリストとは?
すでにご存じの方も多いと思いますが、装飾や色彩を最小限まで減らす「ミニマリズム」(最小限主義)に由来しています。もともとは美術や建築(一部音楽にも)の分野で実践されたスタイルです。その始まりは1960年のアメリカと言われています。この無駄を省く思想をライフスタイルに取り入れている人の事を「ミニマリスト」といいます。お部屋に最小限の家具しか置かず、お洋服も必要最小限に抑えています。お部屋には全く何もない!というスタイルを貫く方もいらっしゃいますよ!
物持ちがいい人・たくさんの物を持っている人は?
「持たざる人=ミニマリスト」に対して物持ちがいい人、捨てられない、次々にモノを買ってしまう人の事を「マキシマリスト」と呼びます。「ミニマリスト」「マキシマリスト」ともにもともとはライフスタイルの意味はなく、社会主義の派閥の名前です。社会主義の派閥に置いて実現可能な最小限の要求をする右派を「ミニマリスト」、要求に妥協を許さず、必要と思われる要求をすべて行う左派を「マキシマリスト」といいます。
「ミニマル」に暮らすメリット
ミニマリストの方々によると物を最小限に減らすことで生活に様々なメリットがあると言います。そのいくつかをご紹介します。
■出費が減る
物を買わないので当然のことながら出費を抑えることができます。
■時間にゆとりができる
物がないので片付けの時間が激減します。たくさんのお洋服があればコーディネイトや、お買い物に時間が必要となります。しかし物を必要としなければショッピングに出かける回数は減ります。お洋服も少ないのでコーディネイトに時間をかける必要もなくなります。
ミニマリストさんの多くはこれらの時間的、金銭的なゆとりができることで家族や自分と向き合うことができ、幸福感が増すと考えています。
インテリアとは?
インテリアは家具や壁紙など室内の空間を装飾するものすべてをさします。生活空間とアンバランスな家具を選ぶとお部屋が狭くなったり、生活導線が不便になったりします。一方インテリアがもたらす効果は「視覚」やインテリア素材の手触り、「触覚」による癒し効果、必要なものを効率よくしまうことができる空間を有効に利用する効果などがあります。
どちらのライフスタイルかは個人の自由
モノをたくさん取り入れるか減らすかは個人のライフスタイルのとらえ方ですので、どちらがいいというわけではありません。たくさんの物を持っていてもきちんと片づけられたお部屋は居心地良く感じますし、まったく生活感のないただの空間としての部屋はどこか居心地の悪さを感じて落ち着きません。逆にモノがあふれかえって散らかったお部屋は衛生的にも問題があり、安らぎを感じることができません。多くのミニマリストさんはもともとのライフスタイルがどちらかというとマキシマリストで片づけや断捨離をきっかけにミニマルな暮らしのメリットに気が付いた、という方がほとんどです。しかし、どちらも行きすぎはよくないのではないでしょうか?特に家族が一緒に住む家庭では一人の主張、好みを押し付けるわけにはいきませんし、何もかもを捨てればいいというのも乱暴な話です。家じゅうモノがあふれているのも確かに不便ですので、ミニマリスト的ライフスタイルを一部取り入れる生活をご提案します。
マルチルームを作る
マルチルームとは家の中に一つ全く物を置かない部屋を作ることです。何もない部屋はお子さんの勉強部屋、雨の日の洗濯ものを干すドライルーム、急なお客様の泊まる客間などなど…まさにマルチに使えます。物のない空間では集中して作業をすることができます。マルチルームは子供たちの学習空間としても有効です。このマルチルームにはルールが一つ、それは「お部屋を使うときに持ち込んだものは必ず使い終わったら持ち帰る」です。このルールが徹底されることで、何もない空間はどんな用途にでも使い続けることができます。
マルチルーム、主婦(主夫)ならではの使い方!
このマルチルーム、ご家族のいる主婦(主夫)の癒しにも使えます。ほとんどの家庭では子供や夫に個室があったとしても主婦にはプライバシーなんて皆無です。そんな時にこのお部屋があれば「おこもり」ができます。ひとりの時間を持つというのは家事と仕事に追われているワーキングマザーにはとても貴重です。このお部屋で何をしましょう?思う存分本やマンガを一気読みしてもいいですし、一人でDVD鑑賞もいいですね。邪魔されない安心感が贅沢なんです。
ミニマリスト、やまぐちせいこさん
このマルチルームの提案者はやまぐちせいこさんという方。ブログ「少ない物ですっきり暮らす」で自身のライフスタイルを発信しながら、モノを減らしながら上手にストレスなく暮らす方法の書籍も出版されています。
それぞれのいいところを取り入れて居心地のいい暮らしを!
シンプルライフ、ミニマリストにはあこがれる部分もあるけど、モノがある暮らしもそんなに嫌いじゃないという方も多いと思います。マルチルームがあれば生活の中であえて孤独を手に入れてリラックスやストレス解消にも役立つ。それに、来客にもあわてずにすむのも嬉しい!興味のある方は早速家の中の一室を空っぽにしてみてくださいね!