一人暮らしでもペットが飼いたい~カメ編~
カメといえば、長寿の象徴として、古くから演技の良い動物として親しまれてきました。上手に育てればとっても長生きしてくれるので、長く一緒に暮らす事が出来ます。スローな動きに癒されると、ペットとしても根強い人気があります。一般的に良く知られるミドリガメだけでなく、リクガメやクサガメなど、珍しい種類のカメを飼う人も増えてきました。そんなカメの魅力に迫りたいと思います。
もくじ
爬虫類の中でも断トツ人気
爬虫類カフェなるものが密かな人気の昨今。一般的に女性には敬遠されそうな爬虫類ですが、カメはなんだか愛嬌があって好き、という人も多いのではないでしょうか。一人暮らしでももちろん飼う事が出来ます。他のペットと比べ少し飼い方が特殊なので、カメを飼いたいな、と考えている人は、カメについてきちんと勉強しましょう。
とにかく長生き
ペットとして飼われる動物の中では、カメは非常に長生きです。種類にもよりますが、小型のカメでも20~30年は生きます。長く寄り添ってくれる存在でもあります。しかし、途中で飼えなくなったからといって無責任に川や池に捨ててしまう人がいることも事実。生態系を壊すことにもなりますし、何よりカメが可哀想です。もちろん、犯罪ですから許される事ではありませんが、長く一緒に生活出来るのか、きちんと考えましょう。
愛嬌たっぷりの仕草がカワイイ!
人にも懐きやすいので、エサをねだったり、近くに寄って来たりと、表情もあって見ていて飽きません。ウトウトしたりあくびをしたりと、一緒にいればいる程愛着がわく存在です。動きが遅い分、たまにドジを踏んだりするのも可愛いですよね。
広めの飼育スペースを確保
小さいうちは身体のサイズに合った水槽で充分ですが、カメは年々大きくなります。成長に応じて水槽も大きくしてあげる必要があります。カメの種類によって飼育環境は異なりますが、水場が必要だったり、砂を用意したりと、広めのスペースを用意してあげましょう。
日光浴は必須
カメの甲羅は硬いですよね。全てのカメの甲羅が当たり前に硬いのではなく、日光を浴びることでカルシウムを生成し、その硬さを維持しているのです。出来れば毎日2~4時間程日光浴をさせてあげるのが理想ですが、毎日日中に家にいることは難しいですよね。天気の悪い日もあります。その為、赤外線と熱を人工的に浴びさせるライトを購入し、時間を決めて当ててあげましょう。
カメにとって日光浴は、健康を維持する為にも非常に重要なことになります。たまには直接日光浴をさせるのもいいですね。その時は、気温が高くなりすぎないように日陰を作ったり、天敵のカラスなどに狙われないように気をつけましょう。
掃除はこまめに
水場を用意する必要のあるカメは、水の中でエサを食べ、排泄をし、生活をします。その為、水は汚れやすいので、2~3日に1度は水を換えてあげましょう。どうしてもぬめりが出てしまうので、定期的にスポンジなどで隅々まで汚れを落とすことも大切です。汚れた水で生活させてしまうと、病気になりやすくなったり、悪臭がたちこめてしまいます。カメの為にも、こまめな掃除を心がけましょう。
エサの頻度は低め
子ガメであればエサは毎日与える必要がありますが、3歳を過ぎて大人になったカメは、1日おきくらいの頻度でエサを与えましょう。また、個体によって好き嫌いもあり、大好物のエサがあったりと、食の好みもあって面白いものです。しかし、好物ばかり与えては栄養バランスが崩れてしまうので、市販されているカメのエサをメインに、カメの頭2~3つ分くらいの量を与えるのがベストです。
気温の変化に気をつける
カメは変温動物なので、体温を一定に保つことが出来ません。周囲の気温によって体温も変わってしまうので、気温の変化はカメの身体に大きな負担をかけてしまいます。暑さに強いカメもいれば、寒さに弱いカメもいて、個体差もありますが種類によって飼育時の適温は異なります。あまり寒い環境で飼育し続けると冬眠状態に入ってしまうこともありますので注意が必要です。冬眠もうまくいかないとそのまま死んでしまうことになりますから、冬場はヒーターなどで温度を一定に保ってあげましょう。
魅力たっぷりのカメ
いかがでしたか?カメの飼育は気をつけるポイントがいくつかあり、難しいように思われがちです。しかし、ポイントさえ抑えればさほど難しいことはありません。一緒に暮らすとその魅力にハマる人が続出するほど、他のペットにはない魅力がたくさんあるカメ。家にいる時間が不規則になりがちな人でも、カメなら大丈夫です。長く飼う事が出来るか、充分なスペースは確保出来るか、それらをクリア出来るなら、カメはかけがえのないパートナーになってくれるでしょう。