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家族のライフイベントも念頭に~無理のない計画で安心マイホーム~

家族のライフイベントも念頭に
マイホーム購入にあたっての資金計画では、『「返済負担率」から「返せる額」を計算』、『「住居関連費用」から「返せる額」を計算』で見てきたように現在の年収や住居関連費用のレベルが重要なファクターとなってきます。ただ、住宅ロ―ンの返済期間は一般的に長期にわたるので、子どもの入学・進学、車の買い替えなど家族を含めた将来的なライフプラン(生活設計)を描き、それを考慮することも必要になってきます。

ライフプランと資金計画

本来、ライフプランは資金計画を検討する前の段階で考えてみるべきものです。ライフプランによっては持家より賃貸を選択すべきケースも出てきます。たとえば、将来的に親の介護をするために実家に帰らなければならなくなる可能性がある場合などは、賃貸の方が動きやすいメリットがあります。あるいは、セカンドライフは田舎や海外で過ごしたい場合も賃貸がトクかもしれません。

資金計画を考える上でのライフプランでは、将来的な家族のライフイベントと必要額、および想定される年収と生活費の推移を一覧表にします。一覧表にすることで、今後のライフプランと年次ごとの必要資金が明確になってきます。

ライフイベント表とキャッシュフロー表

具体的には「ライフイベント表」と「キャッシュフロー表」をつくります。「ライフイベント表」は、家族の将来の予定や計画を時系列で一覧表にしたものです。表の形式に決まりはありませんが、下表の例のように、家族構成と年齢、今後見込まれるイベントの内容と概算費用を年次ごとに書き出します。

また、「キャッシュフロー表」は、家計の収入、支出、貯蓄残高などお金の動きを一覧表にしたものです。下表の例のように、ライフイベント表にリンクさせる形で、年次ごとの年収や生活費の見通し、貯蓄額の推移を書き出します。ライフイベント表にキャッシュフロー表が加わることで、一家の長期的なライフプランが金額に置き換えられ、いくらぐらいならマイホームの頭金や毎月のローン返済に資金を振り向けられるかがわかります。

下表がライフプラン(ライフイベント表 + キャッシュフロー表)の例です。この表には38歳までしか記入されていませんが、実際は定年後まで含めた長期にわたって書き出します。キャッシュフロー表の記入項目をもう少し細かく分けると、家計の流れをより把握しやすくなります。

キャッシュフロー表でチェックするポイントは年間貯蓄(年間の収支)です。大きなイベントがあって単年度の年間貯蓄(年間の収支)がマイナス(赤字)になっても大丈夫ですが、数年にわたってマイナスが続くようであれば、リスクが大きいので計画を見直す必要があります。

ライフプラン(イベント表+キャッシュフロー表)の例
家族構成と年齢 ライフイベント キャッシュフロー(単位・万円)
長男 内容 費用 年収 住居費 食費 教育費 その他 年間貯蓄 貯蓄残高
32歳 30歳 3歳 住宅購入 3,600 470 1,080 82 20 148 -940 220
33歳 31歳 4歳 479 143 83 20 149 84 304
34歳 32歳 5歳 489 144 84 20 150 91 395
35歳 33歳 6歳 小学校入学 20 499 145 85 40 151 58 453
36歳 34歳 7歳 509 146 86 40 152 85 538
37歳 35歳 8歳 519 147 87 42 153 90 628
38歳 36歳 9歳 車の買換え 140 529 148 88 42 154 -43 585

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